こんにちは。ハジイチです。
ハジイチが子供の頃(40年以上前になりますが)、節分に恵方巻きを食べる習慣はありませんでした。いつからでしょうか?節分の季節になると恵方巻きのCMや予約販売の案内を目(耳)にするようになったのは・・・
そこで、「節分で恵方巻きをなぜ食べる?」について理由(由来)を調査してみました。
また、節分に食べる他の縁起の良い食べ物も紹介します。
目次
恵方巻きとは?
恵方巻き(えほうまき)とは?
節分に恵方(えほう)を向いて無言で食すると縁起が良いとされる巻き寿司のこと。
MEMO
恵方とは、その年の福徳を司る神、歳徳神(としとくじん)のいる方角のこと。
その方角に向かって事を行えば、何事も吉(福を招く)とされています。
恵方はどうやって決まる?
恵方は十干(じっかん)という暦に基づいて決められています。
恵方とされる方角は16方位中、4つの方角しかないそうです。
①北北西やや北
②南南東やや南
③西南西やや西
④東北東やや東
節分で恵方巻きをなぜ食べる?
節分に恵方巻きを食べるようになった由来は諸説あります。
いくつかある節分に恵方巻きを食べるようになった理由
- 大正初期(?):大阪の花街で節分にお新香を巻いた海苔巻きを恵方に向かって食べ縁起を担いでいた。
- 1932年:大阪鮓商組合が「節分の日に丸かぶり 恵方を向いて無言で壱本の巻寿司を丸かぶりすれば其の年は幸運に恵まれる」と書いたチラシを配布。
※丸かぶりとは、関西弁で丸かじりのこと
(チラシの画像はこちらのサイトで確認できます。) - 1973年頃:大阪海苔問屋協同組合が「節分の夜、恵方に向かって無言で家族揃って巻き寿司を丸かぶりすると必ず幸福が回ってくる…と昔から言い伝えられています」と書いたチラシを、寿司屋に海苔を納める時に配った。当時は大阪のデパートでも「2月3日 幸運巻き寿司売り出し」と宣伝販売されていたらしい。
- 1977年:海苔業界による街頭イベント「海苔祭り」が大阪・道頓堀で開催され、「節分の丸かぶり」を取り入れた「巻き寿司早食い競争」が行われた。これがマスコミに取り上げられて全国に知れ渡ったのをきっかけに、全国主要都市の「海苔祭り」でも宣伝されるようになる。
- 1983年:ファミリーマートが大阪と兵庫で恵方巻き販売開始。
- 1989年:セブンイレブンが広島で恵方巻きの販売開始。翌年より販売エリアが広がり、95年には関西以西の地区、98年には全国エリアで販売するようになる。
(引用元:暮らしの歳時記)
このように節分に恵方巻きを食べるようになった理由はいくつかありますが、
- 大阪で節分に海苔巻きを恵方に向かって食べ縁起を担いでいた
- この風習を寿司、海苔の販売促進に利用全国に拡大した
- さらにデパートや街頭のイベントに利用
- 最初は“節分の丸かぶり”発祥の大阪を中心に関西方面に広まる
- 宣伝活動も活発になり、大手コンビニエンスストアが恵方巻きの販売を始める
- 様々なお店やメディアでも取り扱われるようになり全国に拡大した。
という流れで「節分に恵方巻きを食べる」習慣が広まったと言えると思います。
恵方巻きの正しい食べ方
- 太巻きを一人につき1本準備する。(太巻きの具は七福神にあやかり7種類が良いとされています。)
- 恵方を向く(2021年は南南東やや南です!)
- 願い事をしながら、黙々と最後まで食べる
注意ポイント!
太巻きは包丁で切ってはいけません。→福を巻き込むことから巻き寿司。福が途切れて縁起が悪いので。
食べ終わるまで口をきいてはいけません。→しゃべると運が逃げてしまうので。
恵方巻きだけじゃない!他の縁起の良い食べ物
節分に食べると縁起の良い食べ物は、恵方巻きだけではありません。
他にも節分に食べると縁起の良い食べ物があるので、紹介します。
縁起の良い節分の食べ物
こ ん に ゃ く
食物繊維が豊富なこんにゃくを食べ、体内をきれいにして縁起を担いだことから。
「胃のほうき」「砂おろし」とも言われています。
イ ワ シ
鬼はイワシのニオイが苦手とされていて、鬼(邪鬼)を追い払うものとして考えられていることから。
焼いたイワシの頭を柊の枝に刺し戸口に掛けて魔除けしていました。(柊鰯(ひいらぎいわし)と言う風習)
そ ば
立春前日の節分は大晦日のようなもの。大晦日に年越しそばを食べるように、節分にもそばを食べる風習があります。
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け ん ち ん 汁
たくさんの具材をごま油で炒めて、出汁で煮込む精進料理。節分に限らず寒い冬の行事に暖かい汁物が親しまれています。
く じ ら
「大きなものを食べて邪鬼を払う」「大きな幸せを願う」として、くじらを食べて縁起を担いだことから。
大 豆
昔、季節のわかり目(節分)に鬼がやってきて、病気や災害などの悪いことを引き起こすと考えられていました。鬼に悪いことを起こされないよう、節分に霊力が宿るとされた大豆をまき始めたのが、節分の豆まきの始まりです。
豆まきをした後は、年の数だけ豆を食べるのが習わしです。
まとめ
「節分で恵方巻きをなぜ食べる?」について理由(由来)を調査したところ、諸説ありましたが、まとめると、大阪発祥の風習を商業目的に利用した結果全国に拡大したと言うことでした。
また、節分に食べる他の縁起の良い食べ物はこんにゃく、イワシ、そば、けんちん汁、くじら、大豆でした。
節分の日の献立にもぜひご活用くださいませ!