みなさんは、”もし自分のスマートフォンが2週間にわたって使えなくなったら...”と考えたことはありますか?
想像するだけで大変な状況ですよね...。
しかし、「太陽フレア」と呼ばれる現象により、そのような事態が現実になる可能性があるんです!
総務省は2022年6月21日、大規模な太陽フレアが発生した場合の「最悪のシナリオ」を公表。
携帯電話がつながらなくなったり、停電が起きたりといった現象が2週間にわたって断続的に続く恐れがあるそうです!
そして、予想される次の太陽フレアの発生時期は2025年ごろ!
すぐそこまで迫っている...。
不安な気持ちと同時に、備えや対策、そもそも太陽フレアとは何なのかなど気になることだらけですよね?
という事で「太陽フレアはいつ・何が起こる?過去データから準備すべき備えや対策を紹介!」と題して、太陽フレアの概要や対策についてご紹介します!
太陽フレアとは?
まずは太陽フレアの概要について紹介します!
そもそも「太陽フレア」とは何なのでしょうか?
「太陽フレア」とは、太陽の表面で起こる爆発現象のことです。
別名「太陽面爆発」。
太陽系で最大の爆発現象で、小規模なものだと1日3回ほど発生しているようです!
太陽フレアが初めて観測されたのは1859年。
イギリスの天文学者リチャード・キャリントンによって観測されました。
太陽フレアは、電磁波や高エネルギーの粒子、電気を帯びたガスなどを放出!
早いものだと8分間で、遅くとも数日の間に1億5000万キロも離れた地球に届きます。
その際、地球を覆っている磁場に作用して地球の磁気を弱めてしまうのです!
太陽フレアはいつ・何が起こる?
続いて太陽フレアの発生する時期や想定されるシナリオについて紹介します!
約11年の周期で活発になるという太陽活動。
前回の活発な時期が2014年ごろだったことから、次に太陽が活発になる時期は「2025年」ごろだと考えられるそうです!
大規模な太陽フレアが起こると、最悪の場合、一体どんなことが起こりうるのでしょうか?
総務省が公表した、100年に1度の巨大な爆発が起きた場合に想定される「最悪シナリオ」の例を紹介します。
①通信・通話ができなくなる
スマートフォンが使えなくなり、110番や119番などの緊急通報もつながりにくくなります...。
②防災行政無線や消防無線が使えなくなる
VHF帯やUHF帯の周波数を持つ無線システムも同様で、公共サービスが維持できなくなります...。
③広い範囲で停電が発生する
もし夏場に停電が続くとエアコンが使えなくなるため、熱中症で倒れる人が増加する危険が...。
④航空機・船舶などの運航が困難になる
出張や旅行に行けなくなります...。
⑤カーナビなど数十メートルの誤差が生じる
GPSの精度が大幅に低下し、カーナビが正常に機能しなくなったり、スマホの地図アプリが使用しにくくなったりします。
衝突事故が発生する危険が高まる...。
最悪の場合、これらの現象が「2週間」程度、断続的に続く可能性があるそうです!
ただ、あくまで最悪のシナリオのため、必ずこの結果になるというわけではないとのこと。
一方、気になるのは太陽フレアの人体への影響ではないでしょうか?
基本的に航空機に乗っている人などを除けば、地上にいる人たちの人体には影響が出ないそうです!
また、「ペースメーカー」(心臓がうまく動かない人の体に植え込むことで心臓の動きを助ける機械)を埋めている人でも、心配は不要とのこと!
太陽フレア過去データ
続いて太陽フレアの過去データについて紹介します!
たびたび発生しているという太陽フレア。
過去に起きた太陽フレアの事象や地球に与えた影響などをまとめて紹介します!
1859年9月
当時観測された太陽フレアは、当時の記録上最大の磁気嵐を発生させたそうです!
北欧やアラスカはもちろん、ハワイ、カリブ海沿岸など普段はオーロラが見えないはずの地域にもオーロラを出現させたとのこと。
また一方で、ヨーロッパや北アメリカ全土の電力システムは壊滅的な状態に陥ったそうです...。
1989年3月
カナダ・ケベック州にて、電力設備が故障して大規模な停電が発生する事態に!
停電は約9時間続き、600万人に影響が出たそうです...。
2003年10月
観測史上最も激しい太陽フレアが起き、数十にも及ぶ人工衛星や惑星探査機が一瞬にして機能障害に陥ったそうです!
スウェーデンでは1時間の停電が発生し、約5万人が影響を受けたとのこと...。
2012年7月
当時発生した太陽フレアは1859年に発生したものに匹敵する威力を持っていたそうです!
のちの調査で、当時の太陽嵐は地球の軌道上を通っていたことが判明。
発生があと数日遅ければ地球に直撃していたと言われています...。
2014年
前回の太陽活動の極大期である2014年は、活動自体がそれほど強くはなかったため、地球に大きな影響は出なかったようです。
2022年2月
アメリカ・スペースX社が打ち上げた人工衛星49基のうち、太陽フレアにより40基以上が機能停止となる事態に!
その後復旧したものもあれば、行方不明のものもあるそうです...。
太陽フレア|準備すべき備えや対策を紹介!
続いて太陽フレアへの備えや対策について紹介します!
2025年ごろに起こると予測される太陽フレア。
何か対策はできるのでしょうか?
総務省によれば、太陽をコントロールすることは困難で、”社会インフラ側の脆弱性を低減することで、被害を最小限化する必要がある”とのことです。
つまり、対策できるのは我々人間側!
企業に求められる対策としては、被害の事前想定を行い、電気を備蓄しておく、代替手段を確保しておくことなどが重要だそうです。
また、太陽フレアがいつ起こりそうなのか伝えてくれる媒体に「宇宙天気予報」というものがあります!
これは、宇宙で起こる自然現象の現況把握や予測をするというもの。
1988年から予報が開始され、2019年には監視が24時間体制になりました。
また、総務省は「宇宙天気予報士」という制度の創設を提言しています!
民間資格として登録・認定する仕組みを具体化すれば、「宇宙天気キャスター」などの活躍が期待できると考えられています。
予報は「フレア予報」「地磁気予報」「高エネルギー粒子(プロトン現象)」の3種。
それぞれ15時から24時間後までの予報を行っています!
では、太陽フレアに備えて、個人でできる対策はあるのでしょうか?
NICT情報通信研究機構の久保氏によると、「例えば太陽フレアが起きたからといって、何でもかんでも怖がるのではなく、我々の人間生活でどういう影響があるのかを理解して、正しく怖がる、正しく安心することが我々のできることなのではと思います」と述べています!
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太陽フレアのまとめ
今回は、「太陽フレアはいつ・何が起こる?過去データから準備すべき備えや対策を紹介!」と題して、太陽フレアの概要や対策について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
紹介した内容を簡単にまとめます!
- 「太陽フレア」とは、太陽の表面で起こる爆発現象のこと。
- 太陽活動は約11年の周期で活発になり、次に太陽が活発になると考えられる時期は「2025年」ごろ。
- 太陽フレアが発生すると、最悪の場合、通信や通話が不可能になったり、広域で停電が発生したりするなどの事態になる。そしてこのような状況が2週間にわたって断続的に続く可能性がある。
- 過去に起きた太陽フレアでは、1989年にカナダで約9時間にも及ぶ大規模な停電が起きて600万人に影響が出たり、2003年にはスウェーデンで1時間の停電が起きて5万人に影響を及ぼしたりした。
- 企業に求められる対策としては、被害の事前想定を行い、電気を備蓄しておく、代替手段を確保しておくことなどが挙げられる。
- 「宇宙天気予報」で太陽の活動状況を把握できる。
- 「宇宙天気予報士」の創設が提言されている。
- 太陽フレアは人体には影響を及ぼさない。
スマートフォンの通信障害や大規模な停電...。
太陽フレアが発生すると、日常生活に大きな影響を及ぼす可能性があることが分かりました。
ただ、人体に影響はないという点は安心できますね!
また、今回紹介したのはあくまで”最悪のシナリオ”。
NICT情報通信研究機構の久保氏が言うように、2025年に向けて「正しく怖がる、正しく安心する」ことを心がけたいものです!
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