JPI(日本石油学会)規格について
フランジの場合
フランジ規格の場合 ANSI / ISOで定めるパイプ外径とJISで定める外径との相違を調整したものがJPI規格です。
300A(12B)以下でANSI/ISOで定める外径がわずかに異なるため、フランジ内径寸法をJISのパイプ寸法に合わせて修正したものがJPI規格です。その他については、そのほとんどの内容がASME規格に準拠しています。
JPI-7S-15(石油工業用フランジ規格=24B以下のフランジ規格)に対応する規格が、ASME/ANSI B16.5、
JPI-7S-43(石油工業用大口径フランジ規格=26B以上のフランジ規格)がASME/ANSI B16.47となります。
JPI-7S‐43の場合、対象となるフランジが550A(26B)以上のため、パイプの外径はJIS、ANSI/ASMEともに同じとなり、その内容も同じです。
以前はいずれのASME/ANSI規格も寸法表示がインチのため、JPI規格ではCGS単位に変換していました。
現在ではASME/ANSI規格もISO単位に切り替えられたため、パイプ外径の修正以外は規格内容が同じとなりました。
メモ
CGS単位:長さの単位として cm (センチメートル)、質量の単位として g (グラム)、時間の単位として s (秒) を使う場合があります。できるだけCGS単位は使わない方がよいでしょう。
SI単位(国際単位系):長さの単位として m (メートル)、質量の単位として kg (キログラム)、時間の単位として s (秒) を使っていることに注意してください。(それぞれの頭文字をとり MKS単位とも呼ばれます。)
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