こんにちは。ハジイチです。
配管のスケジュール番号についてまとめてみました。
スケジュール番号とは
ASME/ANSI B16.10で規定されている配管の肉厚規定。
配管肉厚の求め方
Sch=1000×P/S
Sch:スケジュール
P:使用圧力
S:使用温度での許容応力
たとえば、設計圧力3 MPaでSch40のSTPG370のものを常温で使用する場合、安全率を4とした時の許容応力Sは370/4=92.5MPaなので、Sch=1000×3/92.5=32.43となります。つまりこれ以上の番号であるスケジュール番号40の配管を選定すれば良いことになります。
→使用温度での許容応力と設計圧力を定めると、どのスケジュール番号を使用するべきかの見当がつきます。
実際は、流体によって腐食代を考慮するので、選定のスケジュール番号の肉厚とは別に計算する必要があります。
「炭素鋼・低合金鋼」と「ステンレス鋼」の違い
配管の肉厚は、「ステンレス鋼」については別の規格となっています。
Sch40以上は炭素鋼と同じですが、Sch10S、Sch20Sは炭素鋼の場合と異なります。
このためSch番号に“S”を付けて区別し、さらにSch5Sはステンレス鋼だけの規格です。
炭素鋼・低合金鋼 | Sch 10、20、30、40、60、80、100、120、140、160 |
ステンレス鋼 | Sch 5S、10S、20S、40、80、120、160 |